2009年02月

「おくりびと」構想10年超、主演・本木さん満面の笑み

【ロサンゼルス=飯田達人、近藤孝】「すべての人の思いが大きな花を咲かせた」。第81回米アカデミー賞が決まった23日(日本時間)、外国語映画部門での受賞となった「おくりびと」で主人公の納棺師を演じ、企画者としても映画作りに携わった本木雅弘さん(43)はそう語った。

 短編アニメーション部門では「つみきのいえ」が選ばれており、日本映画史に打ち立てられた金字塔に、関係者は喜びに包まれた。

 受賞後の記者会見。本木さんは、どうしてこの作品が「受けた」のか理由が知りたくて、授賞式前日に夕食を共にした北米の映画関係者に自ら尋ねたことを明かした。「日本人の繊細なもてなしの心を受けて、癒やされる映画。普遍的なこと、シンプルな感情は伝わるので自信を持っていい、と言われました」。そう納得した様子で振り返り、「この作品にかかわっているすべての人の思いがかなって大きな花を咲かせた」と満面の笑みをたたえた。

 本木さんは20歳代の終わりに、遺体を棺(ひつぎ)に納める仕事を記録した青木新門さんの「納棺夫日記」を読んだ。「死の世界をのぞくことで、生きるとはどういうことかを考えさせられた」が、映画化までには10年以上が必要だった。役作りのために、本物の納棺師に取材し、遺体の顔をふいたり、着衣を着替えさせたりする動きの指導も受けた。

 外国語映画部門では、フランス映画「クラス」、イスラエル映画「戦場でワルツを」などの下馬評が高かった。本木さんは「(ライバルの)イスラエルの映画は、本当に心揺さぶられる作品でした。それと比べ、『おくりびと』には柔らかい救いがある。前向きな救いをたくさん感じる。そこが違ったのでしょうか」と勝因を振り返った。

 一方、「つみきのいえ」の加藤久仁生監督。受賞スピーチでは英語で「サンキュー」と謝辞を繰り返したが、日本の報道陣向けに発表したコメントでも「とにかくがんばってくれた制作スタッフのみんなと、作品に関係してくれたすべての方々に感謝します。早く日本に帰って、みんなと喜びを分かち合いたいと思っています」と周囲への感謝の気持ちをにじませた。

 受賞後の記者会見では、式典での英語のスピーチについて「英語はまったくしゃべれないので、シンプルな言葉で感謝を伝えようと思った」と、緊張気味の授賞式とは一転、リラックスした表情で語った。

 加藤監督は、アニメーション作家を集めた工房に所属。多数のアニメーション映画賞を受賞している。

地元紙も森本高評価!「一番いいプレー」

【ベローナ(イタリア)16日】セリエA・カターニアのFW森本貴幸(20)は、15日のキエボ戦(アウェー)に先発。前半にPKを獲得する突破を見せるなど活躍した。

 森本の活躍に16日付シチリア地方紙、ラ・シチリアは7.5点(10点満点で6点が平均)を付け、「どんどん成長している。今回も一番いいプレーを見せた」。全国紙ガゼッタ・デロ・スポルトも6点の及第点で「かわいそうに。1人ぼっちで戦わせられた」と孤軍奮闘ぶりを伝えた。
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